モラハラ彼氏と付き合っていると、「これって嫌がらせなの?愛情表現なの?」と、相手の行動原理を理解できない時があります。普通の人から見れば、ただの嫌がらせのような行動でも、モラハラ彼氏にとっては愛情表現として行っている場合があるのです。
そこで今回は、モラハラ彼氏の愛情表現の方法についてお話します。
1.愛情表現の方法は人それぞれ
大多数の方がイメージする愛情表現と言えば、ハグをする、プレゼントをする、相手を好きな気持ちを言葉で伝えるといった方法ではないでしょうか。
「愛情表現」という言葉を辞書で引いてみると、「愛を表現する行為」と書かれています。つまり、愛情表現とは、自分が相手の事を愛しているということを相手に表現する行為のことなんですね。
愛情表現の方法は人それぞれであり、受け手側が嬉しいと感じる愛情表現があれば、「いや、それはちょっと…」と感じてしまうものもあるでしょう。
2.迷惑な愛情表現が多いモラハラ彼氏
中でも、モラハラ彼氏の愛情表現はかなり独特です。
モラハラ行為を行う人は共感性を欠いている方が多く、自己中心的な考えの方が多いのが特徴。相手がどう感じるかよりも、自分がどう感じるかを大切にする傾向にあるため、受け手側にとって全然嬉しくないような愛情表現をしてしまいがちなのです。
モラハラ彼氏がしがちな愛情表現をいくつか挙げてみます。
1.束縛行為
自分以外の人間と関わることを禁止する、厳しい門限を課す、外部と関わるツールの使用(SNSなどを禁止する等)などの束縛行為は愛情表現のひとつと言えます。
相手が自分以外の人のところに行ってしまうのではないかという心配と不安から、相手を自分の元へつなぎとめようとしていることが伺えます。
2.嫉妬深い
誰でも恋人に多少の嫉妬はするものですが、モラハラ彼氏の嫉妬は通常のものとは比べ物になりません。
異性の店員さんと話すだけで機嫌が悪くなる、話題に異性が出てくだけで機嫌が悪くなる、時には異性だけでなく同性に嫉妬することさえあります。こちらも相手を独占していたいということを満たす、また所有感を誇示することによる愛情表現と言えます。
3.癇癪を起こす、暴言を吐く
束縛や嫉妬が愛情表現のひとつだということはなんとなくイメージしやすいかと思いますが、癇癪や暴言が愛情表現になるのかと疑問に持たれる方も多いことでしょう。
場合によっては、相手への攻撃行為も愛情表現のひとつと言えます。相手に攻撃をするということは、同時に相手に「甘えている」ということだからです。
ぶつける相手がいて始めて攻撃をすることができるので、モラハラ彼氏はあなたに甘える(=攻撃する)ことで、「自身の内面を表現する」という形の愛情表現のをしているのです。優しさを伴う行為や、受け手側が喜ぶ行為だけが愛情表現とは限りません。
4.無理難題を押し付けてくる
「もっと○○しろ」「今すぐ○○を買ってこい」頼み事や要望などで無理難題を求めてくるモラハラ彼氏も多いことでしょう。
一見ただわがままを言っているように見えますが、実はこの行為は「試し行為」とも呼ばれており、相手が自分のことをどれだけ想っているのか、どこまで許容してくれるのかを試す愛情表現のひとつです。
モラハラ彼氏には際限がないため、許容すればどんどんエスカレートしてモラハラ行為が悪化することも考えられます。
以上がモラハラ彼氏の主な愛情表現でした。お気づきの方も多いことと思いますがもモラハラ彼氏の愛情表現は、限りなくモラハラ行為に近い、または、完全にモラハラ行為になっているものがほとんどです。
ただ、本人にとってはそいった行為も愛情表現のひとつ。モラハラ彼氏の愛情表現は攻撃性を伴うものも多いため、たとえ愛情表現とはいえど、無理なことや嫌なことにははっきりと意思表示すべきでしょう。