モラハラの定義とは、夫婦喧嘩と違って、どこからがモラルハラスメント

モラハラの定義とは、夫婦喧嘩と違って、どこからがモラルハラスメントになるのか

 

最近よく耳にする「モラハラ」という言葉ですが、具体的にどこからがモラハラに当たるのか、その定義は何なのでしょうか。特に夫婦間の場合だと夫婦喧嘩との違いが分かりにくかったりして、実はモラハラなのにお互いそのことに気付いていないということもあるようです。そして世間的モラハラの加害者=夫、被害者=妻という先入観があり、夫が妻から受けるモラハラはなかなか相談出来ないといった問題も抱えているのです。

 

モラハラは正式に言うと「モラルハラスメント」です。夫婦間の問題としてよくある「ドメスティックバイオレンス」という殴ったり蹴ったりする暴力とは違い、言葉や態度により相手を精神的に追い詰める精神的な暴力のことです。見た目に傷や痣などが残るわけではないため周囲に気付いてもらえずに、1人思い悩み続けることが多いと言われています。また被害者側も自分がモラハラを受けているという自覚がなくなるほど追い詰められていることもあります。

 

私は妻側ですが、家事のことで夫に威圧的な態度を取ってしまうことはよくあります。もしかするとそれが夫にとって精神的な負担になっているのかもしれないと思う時があり、最近は気を付けるようにしています。

 

みなさんも普段何気なく投げかける配偶者への言動を振り返り、モラルハラスメントにならないよう注意しましょう。逆に自分が受けている可能性があれば、相談窓口などに問い合わせてみてください。

モラハラの一般的な定義とは

モラハラとは、人と人との関係において精神的な暴力を伴う抑圧・迷惑行為等が発生している状態が継続して生じている事と定義されます。殴打等といった肉体的暴力が介在していないという点で、定義上はパワーハラスメントとの区別が為されています。

 

また一時的では無いにも関わらず、個々の事象においてモラハラに該当するか否かは周囲には判別し難いという特徴があります。一般的な定義はあるものの、個々人に拠る捉え方の差も大きいと言えます。継続的に精神に負荷が掛かる事で、モラハラの被害を受けている人にとっては精神的な不調・病気の引き金となる事もあります。

 

実際にそうした症状にまで至った段階で、漸くその原因がモラハラであったと理解されるケースも多く見られます。また精神的負荷の捌け口が人間関係の悪化や、パワーハラスメントといった別の形態の暴力へと繋がって行く可能性もあり、こちらも派生した状況に至ってから始めてモラハラが認識されるケースもあります。

 

従ってモラハラの定義は冒頭に記した通りですが、一般的な定義としてはもう少し問題が悪化・踏み込んだ状況に至った段階での認識・認知となるものとして捉えられます。

 

その為、比較的認知され易いパワーハラスメント等と比較して、解決が難しい傾向にある事が最近は経験則として認識されるようになって来ています。メンタルに関する専門家への相談が必要になる事についても、その認識の共有は広がっています。


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