モラハラ解決のための別居のメリット。別居する際の準備や注意点は？

 

モラハラに悩んだ際、真っ先に思い浮かべてしまうのは「離婚」の二文字ではないでしょうか。しかし、現実的にも感情的にも、すぐに離婚できるわけではありません。

 

モラハラで家庭不和が起こった時、別居が選択肢のひとつにあります。別居をワンクッション挟むことで、不和が一時的に収まったり、離婚をスムーズに進められたりするるようになります。

 

そこで、本記事ではモラハラで悩んだ際の別居のメリットや準備について解説します。

 

モラハラに悩んだ際には、別居が有効に働く場合もあります。モラハラ解決のための別居には次のようなメリットがあります。

 

1.お互いが冷静になれる
物理的な距離を置くことでお互いが冷静になり、自分たちの現状を俯瞰的に捉えやすくなります。モラハラの被害者は相手と距離をとることで自分の身を守ることにもつながるでしょう。感情が落ち着き、相手の立場や心情を考えることで、良好な関係性を再構築するための冷静な話し合いができる点もメリットと言えます。

 

2.スムーズに離婚の手続きを進められる
モラハラに耐え兼ねて離婚の意志が強くても、相手の拒否に合いなかなか行動に踏み切ることができない、進められない方もいらっしゃるかもしれません。別居時には相手の介入を受けることがないので、離婚の手続きをスムーズに進めることができます。離婚調停の場合も顔を合わせる必要がないため、ストレスも軽減されることでしょう。

 

モラハラが原因で別居を検討されている方は、家を出る前に最低限次のようなことは準備しておきましょう。

 

1.別居先を決める
別居先は家を出る前に決めておきます。家賃がかかることですので、実家に一時的に身を寄せさせてもらえる場合は、実家を頼るのも手でしょう。完全に離婚するつもりで別居される場合は、長期的に別居先にとどまる可能性があるため、別居先選びは慎重に行うべきです。月単位で契約できるマンスリーマンションに滞在する方法もあります。

 

2.生活基盤を整える
別居といっても、家財道具を全て持っていけるわけではありません。別居先で新たに生活基盤を整えなければいけないため、まとまったお金を用意しておいたり、生活するために必要な家財のリストアップなどをしておいたりする必要があるでしょう。最近では家電付きの賃貸もあります。

 

3.今後の方向性を検討する
見切り発車的に家を出てしまっても、お金と精神を疲弊させてしまうだけになってしまうため、どういった目的で別居するのか、別居後にはどういった方向性で話を進めていくのかを確認してから行動しましょう。

 

◎別居する理由◎
・とにかく冷静になるため⇒冷静になれば話し合いのため家に戻る
・一時避難するため⇒精神的に落ち着いてから次にすべきことを考える
・離婚するため⇒別居先で離婚の準備を進める

 

モラハラで別居することは金銭的にも精神的にも大きな負担になることが予想されます。
特に次のようなことは意識して別居の準備を進めてください。

 

・周囲のサポートは出来るだけ受ける
・今後の方向性を見据える
・収入を確保できる方法を用意しておく

 

1人で全てを抱えることは困難であるため、両親や知人に相談し出来る限りサポートを受けるようにしましょう。実家に一時的に身を寄せるのもよいでしょう。知人に相談するだけでも精神的な負担は多少軽減されます。

 

感情に波が出て冷静な判断ができないことも多くなってくるため、周りのサポートや計画通りに物事を進めるといったことが重要になります。

 

収入を確保できる方法については、心にゆとりが出てきたところで、考えましょう。理想を言えば、別居前にある程度、貯蓄をしておくことです。

 

モラハラに参ってしまった場合はすぐに離婚するのではなく、別居により物理的距離をおいてから一旦冷静になり、今後の生活についてお互いに検討してく方法もあります。

 

また、なかなか離婚してもらえない方は、別居しながらの方がスムーズに離婚手続きを進めることができるようになる側面もあります。

 

いずれにしても、別居する際には、今後の方向性を考えた上、目的を明確に家を出ることをおすすめします。

 

別居前に貯蓄をしておく、周りにサポートを求めるといったことも助けになるでしょう。